アイデアを論理的に考える【3つの手順】
いいアイデアを出すのって難しいですよね。
何も案が出てこなかったり、頭の中がごちゃごちゃして
うまくまとまらなかったり・・・
しかし、論理的に考える方法があるんです。
その方法を解説します。
参考にした本はこちら。
『思考を広げる まとめる 深める技術』太田薫正
結論から言いますと、
①考えを広げる
②まとめる
③深掘りする
の手順を実行すれば、新しい発想が生まれ、論理的に考えることができます。
順番に見ていきます。
①考えを広げる
筆者によると、ここが一番大切ということです。
狭い範囲の思考からは良いアイデアは生まれません。
多くの視点から考え、いかに漏れなく広げれるかがカギです。
ポイントはずばり「思いつく限り」
論理的に考える必要はなく、出てきた内容や言葉の良し悪しを気にすることもむしろマイナスです。それは材料を出したあとで考えることです。質より量。「あまり良くないな」と思うことでも、気にせずに書いておきましょう。
他のテクニックとして、特定のものにフォーカスするというものもあります。
どういうことかと言うと、
「食べ物」と言われて思いつく限り発言するとします。
そのままだと、豆腐、ご飯、ワカメ、牛肉、バナナ・・・とすぐ
詰まってしまいますが、
ここで「果物」にフォーカスすると
バナナ、イチゴ、みかん、すいか・・・と出てきますよね。
これを続いて、「お肉」にフォーカスさせて
牛肉、豚肉、鶏肉・・・と出していけば、どんどん増えていきます。
②まとめる
広く出てきたアイデアを整理します。
そうすることで新しいアイデアが出たり、内容がよくなったりします。
ここでのポイントは「捨てる」ことです。
捨てることでやるべきことが明確になります。
アップルのスティーブジョブズも同じようなことを言っています。
何をしてきたかと同じくらい、何をしてこなかったかを誇りたい
どれも万遍なくでは良い結果は生まれません。
①の「考える」で出てきたアイデアから、深堀できそうなものを選んでください。
せっかく出てきた案を捨てるのはもったいない気がしますが、
選りすぐりの案だからこそ、価値のあるアイデアにつながります。
③深める
アイデアには確実なゴールはありません。
なぜなら、そのアイデアが成功するかは誰にもわからないからです。
筆者もその点に言及しています。
そうはいっても、現実の問題は、正しさや独自性を完全に証明するのはむずかしい場合がほとんどです。ですから、確かさを上げることを考えます。すると、自分にとっても他者にとっても納得感が上がりますし、利用しやすくなります。
ゴールはないけども、自分でそのアイデアを信じれるようにするには、考えを深め、
確かさを上げる必要があるということです。
ポイントは「反論を考える」ことです。
命題に対する反論を想定し、それに対する反対意見を考えておきましょう。
反論されて返せないようなら、意見として弱いです。
1つもデメリットがないアイデアなんてこの世にありません。
例えば、税金で保育所を増設するにしても、子育て世代は喜びますが、
独身の方や高齢者からすれば税金を違うところに使ってほしい人も多いでしょう。
そして、現状を大きく変えるアイデアほど、反論は多いです。
現状を維持するために穴という穴をついてきます。
客観的にアイデアを見て、自分が反論するならこの点を指摘するという
ところまで考える必要があります。
【まとめ】
アイデアを論理的に考える3つの手順について紹介しました。
広げる→まとめる→深堀りするという手順で考えると、問題解決しやすくなります。
ちなみに考えることはスポーツと同じで、使っていかないと成長しません。
ぜひ、普段からこの方法を試してみてください。