怠け者の時間術【書評・感想】時間は仕組みで作れ。
あれもやりたい。これもやりたい。
でも仕事もあるし、家事もあるし、
飲み会もあるし、とにかく時間がない!
という人は多いんじゃないでしょうか。
それで、結局何もできずに1日が終わってしまう。
そういった人は自分が怠け者だから仕方がないと思っていませんか?
そうではないんです、人間は本来怠惰な生き物。
やりたいことをやる仕組みを作ればいいだけなのです。
著者情報
著者は午堂登紀雄氏。
ニート→ダメ社員→コンビニ店員→経営コンサルタント→資産3億円を得る
→会社経営者という凄い人物。
ここまで突き抜けることができたのは、徹底的な時間管理だという。
本書にはその時間管理のあらゆるやり方が書かれています。
例えば、出張では「現地集合・現地解散を原則とするべし」。
なぜなら、上司や部下と取引先に行くとき、一緒だと自分だけ勝手に本を出したりパソコンで資料を整理したりといったことはできない。あえて時間をズラすことで、移動の時間を完全に自分の時間にしています。
確かに、上司と一緒だと世間話をして、無駄な時間を過ごすしかありません。
徹底してますね。
時間管理を徹底的に学びたいという方にはおすすめです。
内容
・まずは「仕組み」をつくり上げる
著者は簿記1級を取得するため、朝5時に起きて勉強したそう。
しかし、眠くて、頭に入らず結局挫折。
この経験から「朝早く起きる」ことが本質ではなく、いかに長く続くような「仕組み」をつくるのか、ということが重要だということです。
たとえば、寝る時間や起きる時間はムリに変えない。
私も同じような失敗を何度もしています。
早起きして、勉強しよう。早起きして、ランニングをしよう。
3日続けばいい方で、すぐに断念。
勉強にせよ、ダイエットにせよ、一番大事なことは継続することです。
やり続けて、以前の自分と比べて劣っている人は見たことがありません。
・「期限」「目標」「睡眠」が集中力を高める3大要素
あと1時間でこの書類を仕上げなければいけない。と切羽詰まったときの時
の凄い集中力。あなたにもそんな経験ありませんか?
ならその環境を作ってしまえばよいのです。
「5時までに終えよう」「月曜日までに仕上げよう」と自分で期限をもうけることが大切です。
「何のために」「なぜ」「自分はこれをやっているのか」、目的をはっきりと意識することで、モチベーションが刺激され、「集中力」が高まります。
ただ、頑張るぞ。と思うだけでは頑張っているつもりでも、ダラダラやっているんでしょうね。誰もお尻を叩いてくれないので、自分で叩く仕組みを作りましょう。
さらに著者の時間管理は続きます。
・時間をお金で買うという発想
たとえば移動中にやっておくとさらにクオリティが高まる仕事があれば、電車を使わずにタクシーに乗るとか、新幹線はグリーン車で行くとか、飛行機ならビジネスクラスを取ってもいいでしょう。
お金を余計に払うことによって、より快適で集中できる時間が生まれるのなら、積極的に投資としてやったほうがいいのです。
まさに時間を買うという発想。タクシーの中なら、急ぎの電話でもできますし、ノートPCで作業を行うことも可能。
数千円の負担で、その時間を有効利用できるならそれもありですね。
節約も大事ですが、必要なときにお金を使うことも大事。
まとめ
上記以外にも、本書には多くの実践例が語られています。
なかには普通のサラリーマンにはマネできない方法もありますが、
このうちいくつかでも実践できれば時間の使い方や、考え方が変わるでしょう。
何かをやろうと思っても、ついダラダラしてしまって、いつも時間がない。
という方はぜひご一読ください。